第38回 ゲスト:チックさん、スチューさん

 皆さぁん、お元気ぃ〜?私、ウォンバットだと・・・思うよ?

    さて、個性の強いゲストが続いている『がっちゃんこ・キャラクタースペシャル』。

    今回登場するのは、スポーツキャスターのチックさん&スチューさんです。

 やあ、皆さん。ボクはチックだよ。そして、コイツが相棒のスチューだ。

 イヤッホゥ!ノッてるかい、ベイビー!ハスキーボイスのナイスガイ、スチュー様とはオレの事だ!

    全国のオレのファンの諸君、待たせたな!今日はオレの魅力をバリバリ伝えていくから、

    興奮しすぎてブッ倒れないように注意しろよォ〜〜〜!!

 オイオイ、落ち着けよ、スチュー。はっは、まったくお喋りなヤツだなぁ。

 なんだよ、せっかくのトークコーナーなのに、喋らねェでどーするってんだ!?

    オレがゲストに呼ばれたからには、今日はとことん喋りまくってやるゥゥゥ!!

 わかったわかった、だけど程々にね。

    まったくコイツときたら、ボクがこうやって抑えてやらないと、暴走しっぱなしなんだから。

 ぅぉぉ・・・思わず圧倒されてしまいました。さすが喋る事が本職なだけあって、すごいですねぇ。

    他人に話すスキを与えさせません。なんか、どっちが司会者だか分かりませんよ。

 ははは、確かに司会者が3人いるみたいで、おかしな気分だね。

    ボクらもゲストとして呼ばれる事はあまり無いから、どうも落ち着かないんだ。

 なァ〜に、司会もゲストも同じようなもんだろ!?とにかく面白おかしく話しまくりゃいいんだ!

    さァ、最初の話題は何にする!?オレの、このナイスなヘアースタイルについてか!?

    オレの経歴についてか!?それとも、オレの好みのメンドリギャルのタイプが知りてーか!?

 全部、お前に関する事じゃないか。ボクの立場はどうなるんだ?

 ハッハッ!悪ィ悪ィ、まぁいいじゃねーか!お前について話したって面白くねーし!

 どういう意味だよ、それは。

 視聴者だって、お前よりオレについて知りたいに決まってるさ!

    な、そうだろ!?みんな!!ウォンバット君、視聴者を代表してキミの意見を聞かせてくれ!

 いや、私にはなんとも・・・。

 ほら見ろ!やっぱりオレのほうが人気者なのさ!

 何も言ってないだろ。

 よし、じゃあ最初の話題は「オレのヘアースタイル」で決まりな!!

    見ろよ、このイカした髪形!キマッてるだろォ!?この形を作るのに毎日1時間かけてるんだぜ!

    コレだけは、オレがこの業界に入ってから最もこだわっているトコロなんだ!

    やっぱり芸能人は髪が命!カメラ映りもバッチリさ!!

 人の話を聞かんヤツだな・・・。

 それに比べて、見ろよ、コイツの地味〜な頭!トサカだぜ、トサカ!今時トサカって・・・ププーッ!

    だっさァ〜〜〜!!なんの面白みもねェ!男なら、もっと冒険してみろよ!

 余計なお世話ぁ〜!!ボクはこのトサカが気に入ってるんだ!

    ボクに言わせれば、キミこそ邪道だね!由緒正しきニワトリの歴史にキミは泥を塗っているのさ!

    そんなものは、ニワトリの頭じゃない!このカス頭!!

 なっ・・・テメェ、よくもオレの自慢のヘアーを侮辱しやがったな!?

    もういっぺん言ってみろ!!オレのこの拳が黙っちゃいねぇぜ!!

 何度でも言ってやるさ!カス頭!カス頭!カス頭!

 この野郎〜〜〜!!もう許さねェぞ〜〜〜!!!

 あ、あの。お二人とも、もうその辺で・・・。

 あっ!失礼・・・ボクとしたことが、ついムキになってしまったよ。お恥ずかしい。

    なぁ、スチュー。悪かったよ。もうやめようじゃないか。

 いいや、許せねェ!!お前が謝るまで、オレの怒りは収まらねェぞ!!!ムキィーーーッ!!!

 だから謝ってるだろう。悪かったって!

 ダメだ!!そんなもんじゃ、許せねェ!!

    「あなた様の素晴らしいヘアースタイルをカス頭などと言ってしまい、申し訳ございませんでした。」

    「もう2度と、その素晴らしいヘアースタイルを馬鹿にしたりは致しません。どうか、お許し下さい。」

    ・・・ぐらい言ってもらわねーと、気が済まねェな!!

 って、なんでボクがそこまで言わなきゃならないんだ!

 何ィっ!?お前に心から詫びる気持ちがあるなら、これぐらい当然だろォ!!

    言わないってんなら、オレの腹の虫は収まらねェ!!

    この部屋をメッチャクチャにブッ壊してでも、怒りを静めてやる!!

 わぁー、それはご勘弁。

 わかったよ、言うよ!

    あなた様の素晴らしいヘアースタイルをカス頭などと言ってしまい、申し訳ございませんでした。

    もう2度と、その素晴らしいヘアースタイルを馬鹿にしたりは致しません。どうか、お許し下さい。

 なーンか、わざとっぽい謝り方。

 お前が言えって言ったんだろ!!

 ま、いいや。とりあえずは許してやる!

 ふぅー。

 いやー、大変ですねぇ、チックさんも。こういう相棒を持って・・・。

 本当だよ。結局は、いつもボクが悪人のようにされるんだから。

 よぅし、次はなんだー!?早く喋りたくてオレのクチバシが、ひとりでに歩き出しそうだぜ!!

 そうだ、スチューさんは確か結婚されてますよね。奥さんはどんな方ですか?

 へ?・・・・・・・・・・いや、可愛い奥さんですよ、ホント。

 ・・・なんか、急にテンションが下がりましたね?

 ははっ。彼の家庭は恐妻家でね。さすがのスチューも、奥さんには頭が上がらないんだよ。

 へぇー、そうなんですか。そりゃあ意外ですねぇ。

 いや・・・マジで、その話題はカンベンして・・・。

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