クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!
Crash Bandicoot N. Sane Trilogy
機種 | プレイステーション4、Xbox One、PC、Nintendo Switch |
ジャンル | アクションゲーム |
発売元/開発元 | ソニー・インタラクティブエンタテインメント(PS4版)、 . アクティビジョン(Xbox One版、PC版)、 . セガゲームス(Nintendo Switch版)/バイカリアス・ビジョンズほか |
発売日 | 2017年8月3日(PS4版)、2018年6月29日(Xbox One版)、 . 2018年6月30日(PC版)、2018年10月18日(Nintendo Switch版) |
【おはなし】
1.緑豊かで平和なタスマニアの島に、悪の科学者ネオ・コルテックスとニトラス・ブリオのコンビがやって来た。
世界征服を狙う彼らは、ここを秘密基地に改造し、動物たちを洗脳して無敵の軍隊を作ろうとしている。
危うく洗脳されかけたクラッシュ・バンディクーだったが、マシーンが誤作動を起こした隙に、研究所から脱出!
海に飛び込み、必死で泳ぎまくったクラッシュは、なんとか安全な島の海岸まで逃げ切ることに成功した。
しかし、恋人のタウナは、まだ捕らわれたまま。島の精霊アクアクの力を借りて、クラッシュの大冒険が始まる!
2.クラッシュに敗れたコルテックスだったが、運よく生き延びていた上に、ビッグパワーストーンという宝石を発見。
この石の持つ絶大なパワーを使って、今度は宇宙から地球全体に向けて洗脳ビームを発射しようと計画する。
ところが、新参謀のエヌ・ジンが言うには、ビッグパワーストーン1つでは、さすがに無理があるらしい。
パワー不足を補うため、あと25個のパワーストーンが欲しいコルテックスは、かつての敵・クラッシュを利用することに。
コルテックスの臭い芝居にまんまと騙されたクラッシュは、妹ココの忠告も聞かず(?)、再び冒険の旅へ!!
3.コルテックスに恨みを持っていたブリオの協力を得て、見事に宇宙ステーションの破壊に成功したクラッシュ。
ところが、その破壊した宇宙ステーションの破片が、運悪くタスマニアの古代神殿に落下。
爆発の衝撃で、封印されていた悪の精霊ウカウカが蘇ってしまった。ウカウカは、実はコルテックスを陰で操る黒幕。
彼の手下の1人、時間博士のエヌ・トロピーが発明したタイム・ネジネジマシーンを使って、今度はなんと、
時空を超えてパワーストーンを手に入れようと企む。クラッシュたちは、地球の危機を3度救うことが出来るのか!?
【内容】
長い沈黙を破り、我らがヒーロー、クラッシュが帰ってきた!
クラッシュシリーズの中でも抜群の面白さを誇る初期3部作『クラッシュ1、2、3』がリマスターされ、セットで登場!
キャラクターやステージのグラフィック、システム面にやり込み要素と全てがパワーアップした本作は、
懐かしくも新しいクラッシュワールドとして、長年のファンから初心者まで、幅広く楽しめる大ボリュームの1本。
収録されている3作品の内、どれでも好きなタイトルを選んで遊ぶことができ、セーブデータはそれぞれ4つまで作成可能。
また、セーブ機能に難があった旧『クラッシュ1』も、リメイク版では『2』以降同様、お手軽セーブ機能に対応。
ステージ内の全部の箱を壊してパーフェクトを狙う際も、3作全てで共通の「C箱」仕様となり、安心して遊べるようになった。
さらに、『クラッシュ3』でおなじみだったタイムアタックが、なんと『1』と『2』でも可能になる他、
条件を満たせば、クラッシュの妹ココを第2の主人公として(1〜3のほとんどのステージで)使えるようになる・・・等、
既に十分な遊び応えだった旧作に、様々な新要素がプラスされ、これぞクラッシュの決定版!といった内容。
クラッシュの操作性も旧作を忠実に再現しており、移動する時は左スティックでの操作の他に、方向キーにも対応している。
自分に合った操作方法で、あらゆる仕掛けが満載の合計100以上ものステージを思いどおりに駆け回れる。
長年のクラッシュファンも、今回がクラッシュ初体験というアナタも、一世を風靡した大ヒット3部作を存分に堪能しよう!
キャラクター アクション ステージ アイテム 乗り物 トロフィー
追加ダウンロードコンテンツもあり!
『クラッシュ1』で幻の難関ステージ「あらしのしろ」が、『クラッシュ3』で「きんみらいステージ」が、
それぞれ遊べるようになる追加ダウンロードコンテンツも要チェック!
PS4版、Switch版の“ボーナスエディション”には、これらの追加コンテンツが初めから収録されている。
【ウォンバットの評価】
クラッシュ、おかえりいいいいいぃぃぃぃぃ!!!!!(うるさい)
11年もの時を経て、再びクラッシュの新作をプレイできる日が来るとは・・・私ゃすっかりオッサンになっちまったよ。
どこかで「いつか1〜3辺りのリメイクが出るかも」とか言っていたけど、それがついに実現した!
まぁ、リメイクってことで“完全なる新作”とは少し違うものの、この内容はもう、ほぼ新作同然と言っても過言ではない。
何しろグラフィックは全て最新の技術によって描き直され(クラッシュの毛のフサフサ感まで細かく表現)、
元々素晴らしかったゲームシステムも、より遊びやすく(特に1)改良が加えられ、追加要素まで豊富。
初代PS版の3部作を飽きるほど遊んだ人でも、新鮮な気持ちで楽しめること請け合いな最高の出来に仕上がっている。
開発元は『アドバンス』シリーズや『ニトロカート』を手がけたバイカリアス・ビジョンズとの事だが、
ノーティ・ドッグ時代の傑作を見事にリメイク(本当はリマスタープラスと言うのが正しいらしい)してくれた。正直、見直した。
『タイタンズ』以降、大胆に変更された各キャラのデザインも、今回は初期シリーズに忠実なものに戻され、
久しぶりに「本物のクラッシュ」をプレイしている感動に浸れる。やっぱりクラッシュはこうでなくっちゃなぁ・・・うんうん。
各ステージも隅々まで美しく描かれ、時には足を止めてじっくり風景を眺めたくなってしまうほど。
まさにプレイヤー自身がクラッシュの世界に溶け込んでいるような、この感覚。ゲームしながらプチ観光気分も味わえる。
初代PSからPS2へと移った時も、グラフィックの進化には感動したものだが、もはやその頃の比ではない。
これが最新ゲーム機の実力なのかぁ!(ウォンバットはPS3を買わなかったため、PS2→PS4の急激な進化にただただ感動)
いや、ついグラフィックの話ばかりしてしまうが、もちろん肝心のゲーム内容もしっかり詰め込まれている。
『3』から登場したタイムアタックが、リメイクによって『1』と『2』にも対応していたり、やり込み要素もさらに充実。
3作全てでココを使えるようになったのも、本当に嬉しい!クラッシュとはまた違ったキュートな魅力で、プレイ中も癒されまくり。
ただ少し残念だったのは、今回は「海外版をベースにしたリメイク」となっているため、旧3部作と比べると、
どうしても「ローカライズの徹底ぶり」という点(日本向けに改良、追加された独自の要素)で劣っていること。
例えば、旧作では一部ステージの難易度が絶妙に調整されていたり、タイトル画面で「クラッシュ万事休す」が流れたり、
ステージ中でアクアクがヒントをくれたり(今回はロード画面中)、日本語フォントが世界観に合わせた特別なものになっていたり、
さらには隠しコマンド入力でおまけムービーが見れたりもしたが、今作ではそれらの要素は省かれている。
何もかも昔のまま再現するのは難しいとは思うのだが、当時のプレイヤーにはこの辺り、少し寂しく感じられるだろう。
もちろん本作でもそれなりのローカライズは行われているし、不満点を補うだけの新要素が豊富に詰め込まれているので、
多少のガッカリ感はありつつも十分な満足感を得られる、なかなかの良リメイク作品に仕上がっていると思う。
気になるキャスティングに関しても、SCE時代の初代声優陣が再集結!という、長年の夢が実現し、もう涙、涙。
とにかく、クラッシュファンなら遊んで損はない素晴らしい作品!今度はぜひ、『レーシング』のリメイク版も・・・(切実)
ところで今回のリメイク版、感激のあまり迷わず最高評価を付けちゃったけど、やはり旧作には旧作の良さがある。
こちらを遊んだ上で、初代PS版の3部作をもう一度(20年の歴史を噛みしめながら)じっくりと遊び直してみるのも面白い。