クラッシュ・バンディクー2 コルテックスのぎゃくしゅう!
ウォンバット的評価
【ストーリー】
サブタイトルのとおり、今回は「コルテックスの逆襲」がテーマ。
前作よりもストーリーにひねりが利いていて、これからどうなるんだろう?という期待感がある。
前作でコルテックスの参謀だったブリオが裏切るっていう展開は面白い。
『2』でのブリオは、他のどの作品よりもカッコいい。
ブリオファンは『クラッシュ2』で、最初で最後の(?)ブリオの勇姿を見よ!
【キャラクター】
前作のヒロイン、タウナに代わってクラッシュの妹ココがデビュー。
ココの登場でクラッシュファンがさらに増えたことは間違いなかろう。
その他にも、ミサイル頭のエヌ・ジンや、マッチョでおバカなタイニータイガーなど、
クラッシュシリーズの常連キャラが多く誕生したのが『2』の特徴。
今ではおなじみとなった彼らの初々しい姿を見る事ができる。
もちろん、前作でおなじみのキャラも登場。
前作ではイカレキャラだったリパー・ルーが今作では賢くなって登場するなど(結局イカレるけど)、
キャラ1人1人のドラマもちゃんと描かれているのが面白い。
【音楽】
今回もクラッシュらしいノリのいい音楽が満載されている。
クラッシュ1〜3までの曲には繋がりがあって、例えば今作のリパー・ルー戦で流れる曲は、
前作『1』でのリパー・ルー戦のパワーアップバージョンという感じになっている。
シリーズで2回以上ボスとして登場するキャラは皆テーマが大体決まっているので、
違いを聴き比べてみると面白い。
音楽といえば、ゲーム中に「クラッシュ万事休す」が採用されたのも『2』が初めて。
ゲームを起動すると、元気のいい歌声と共にタイトルが現れるけど、
実はタイトル画面で「クラッシュ万事休す」が流れるのって、日本版のクラッシュだけなんだよね。
この辺に、日本の制作スタッフの強い「こだわり」を感じる。
【システム】
ステージ間の移動がワープルーム式になった事で、
エリア内の5つのステージを好きな順番でクリアしていけるようになり、自由度が増した。
また、セーブ・スクリーンの前に止まるだけで簡単にセーブができるようになったのも嬉しい。
やっぱりこれぐらいお手軽にセーブができると安心である。
さらに前作ではかなり厳しかったダイヤの入手条件も、
C箱を壊せばそこまでに壊した箱の数がカウントされるようになり、だいぶ楽になった。
他にもミスが続くとアクアクが助けに来てくれるなど、細かい部分のサポートが充実し、
より幅広い層に楽しんでもらえるゲームに成長したと思う。
【やり込み度】
基本的にはチャレンジ内容は前作と同様で、
最初の目標は全ステージのクリア(パワーストーン集め)、
そして、やり込み派向けに『ダイヤ集め』というもう1つの課題が用意されている。
ダイヤの入手条件は前作より楽になったので上級者には少し物足りなく感じるかもしれないが、
代わりに、ドクロコースの登場や隠しステージの増加で、謎解き要素がアップ。
特に隠しステージへの入り口は意外な所に隠されていたりするので、
簡単には見つけられない。アクアクのヒントを頼りにそれらを探し出すのも、また楽しい。
【声優】
前作から引き続き出演されている飯塚昭三さんと小形満さんの他、
池澤春菜さん、緒方賢一さん、中田和宏さんの実力派の声優3名が加わる。
前作のヒロイン・タウナには声がついていなかったが、
今回初登場のニューヒロイン・ココちゃんにはしっかりセリフがあり、ゲームを盛り上げる。
また、前作では画面に表示される文字でヒントをくれていたアクアクが、
今回初めて声付きでヒントを与えてくれるようになった。
しかし、主人公のクラッシュだけは、なぜかセリフ数が激減。
海外版の声優さん(?)のままの声で「ウォゥ!」と喋るだけで、
残念ながら今作では、おなじみの山口勝平さんのやんちゃボイスを聞く事はできない。