クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周

ウォンバット的評価

 

【ストーリー】

いよいよ「時空を超える」という、壮大なストーリーに突入。

シリーズ物というのは大体お決まりのストーリー展開になりがちだが、

クラッシュは1、2、3と飽きさせない展開で、ちゃんと前作から話が続いているところが素晴らしい。

前作までで大ボスとして君臨していたコルテックスだが、

今回コルテックスをも上回る邪悪な敵ウカウカが現れた事により、物語はさらに盛り上がりを見せる。

 

【キャラクター】

おなじみのキャラクター達に加え、さらに個性的な連中が登場。

クラッシュシリーズのレギュラーメンバーは、この『3』でほぼ決定されたと言ってよい。

特にウカウカを筆頭とする、

コルテックス、エヌ・ジン、エヌ・トロピー、タイニータイガー、ディンゴダイルの悪者チーム。

彼らは今後のシリーズでも度々クラッシュと敵対する事になる。

個人的には、ブリオが出なかったのが残念。この時は1人で真面目に研究してたのかなぁ?

 

【音楽】

クラッシュシリーズでも名作中の名作とされる1〜3は、やはり音楽も素晴らしい。

特に『3』は今までの集大成という感じで、盛り上がり方が半端じゃない。

今回は世界が舞台なので、音楽もその国のイメージに合った個性的なものが揃っている。

中世のイギリスステージでは勇ましい曲、

万里の長城ステージでは中華風の軽快な曲が流れ、

ゲームを楽しみながら実際に世界一周しているような気分が味わえる。

また、今作の「タイム・ネジネジマシーンのテーマ」は、シリーズ中で最も有名な曲だと思われる。

ワープルームと言えば、ほとんどの人がこの曲を思い浮かべるんじゃなかろうか。

 

【システム】

「ワープルームから好きなステージを選ぶ」というシステムは、前作から引き継がれたもの。

セーブ・スクリーンも健在で、相変わらずセーブがしやすい。

ボスを倒すと覚えるパワーアップアクションは、従来のファンにも斬新で、飽きを感じさせない。

細かいところでの変化は、ステータス表示で木箱の残り数が分かるようになったり、

シマ箱を踏むと一気に2個ずつリンゴがもらえるようになったりで、よりサクサク進めるようになった。

これ以上改良の余地は無いのではないかと思うほどの素晴らしい出来栄え。

 

【やり込み度】

今回加わった新チャレンジ『タイムアタック』のおかげで、やり込み派にも申し分ない内容になっている。

しかもランクはサファイア、ゴールド、プラチナの3段階があり、奥が深い。

プラチナトロフィーを全ステージでゲットするには、そうとうな実力が必要とされるだろう。

また、現在は入手困難だが、ポケットステーション(通称ポケステ)と本作を繋ぐと、

ポケステ専用ゲーム『どこでもクラッシュくん』で遊べるし、

同じポケステに『クラッシュ3』のセーブデータを入れておけば、進行に応じて『3』本編にも影響が出る。

実は、ポケステとリンクしつつゲームを進めると、達成率が通常より5%上昇するのだ。

他にもポケステのIDによってクラッシュのヨーヨーの色が変わったり、お遊び要素がたくさんある。

 

【声優】

クラッシュ役の山口勝平さんもカムバックし、声優陣もさらに豪華に。

池田勝さん、石田圭祐さんなど、アニメにもなかなか出演されない(?)声優さんを起用しているのは、さすが。

この頃のキャスティングを考えた人は本当に偉大だと思う。

キャラが喋る機会も増えたので、自然とテンションも上がる。

不満を言えば、クラッシュとココのセリフ数をもう少し増やしてほしかった。

 

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