クラッシュ・バンディクー4 さくれつ!魔神パワー

ウォンバット的評価

 

【ストーリー】

世界征服できないコルテックスが、クラッシュを始末するために最終兵器を送りつけるって話。

パワーが足りない・・・どうしよう・・・そうだ、魔神を使おう!ってな流れで、

「魔神」という存在がいきなり明らかになるのは少々強引すぎると思った。

それと、今回クラッシュ達は魔神を封印するためにパワーストーンを集める事になるのだが、

パワーストーンってまだ地球上に残ってたの?

だったら『3』でわざわざ過去にタイムスリップまでしてパワーストーン探す必要なかったんじゃ・・・。

そんな訳で、今作からパワーストーンについて若干の矛盾が生まれてしまった。

 

【キャラクター】

新キャラクター・クランチと、個性豊かな魔神達が登場。

ボス戦もクランチと魔神がメインで、ウカウカとコルテックスはまだいいが、

その手下達はほんの脇役扱いにされている。

でも、彼らは彼らなりに一部のステージで打倒クラッシュに奮闘している姿が、なんだか微笑ましい。

これまでのPS時代に比べて、キャラの表情などは非常にリアルになったが、

その辺はファンの間では賛否が分かれる結果となった。

ちなみにウォンバットも『4』のクラッシュの顔はあまり好きではない。

エヌ・ジンとかも、今は慣れたが、最初に見た時はあまりの変わり様に衝撃を受けた。

 

【音楽】

開発元が変わったせいか、ほとんどの曲が一新され、全体的に静かなイメージになった。

クラッシュには、もう少しノリのいい曲を入れてほしいという気持ちがある。

でも、「ゴールド ク ラッシュ」や「銀河の巨大迷路」など、

中にはクラッシュ史上に残りそうな名曲も含まれており、評価の難しい作品。

 

【システム】

ワープルームの構成から、ムービーシーンの挿入の仕方まで、

基本的なシステムは『クラッシュ3』と全く一緒。

良く言えば今までどおりで安心して遊べる。悪く言えば変化がない。

乗り物も一新されたとはいえ、操作感覚などは『3』に登場したやつと似たものが多い。

そんな中で一際輝いているのが、CRカプセル。

クラッシュがボールの中に入り、コロコロ転がりながら進むという一風変わった乗り物(?)で、

この操作感覚は今までになかった。

不満な点は、ロード時間の長さ。ステージ・ワープルーム間の移動にはかなり待たされる。

あと、水中ステージでの視界の悪さ。『3』と比べると、その差は歴然。

そのうえ機雷の数がやたらと多く、先へ進みづらくて、かなりストレスが溜まる。

 

【やり込み度】

とりあえずエンディングを見た後は、

クラッシュシリーズではおなじみ、ダイヤ集め&タイムアタックの2大チャレンジが待っている。

やっぱり箱を1つ1つ壊して行くこの地道なチャレンジはクラッシュの伝統だと思う。

全部壊したつもりでも、最後に1箱だけ残っているのが分かったりすると、悔しいのよね。

でも、それを踏まえて再挑戦するのが、また面白かったり・・・。

 

【声優】

この『クラッシュ4』でココの声優が変更されたのをきっかけに、

以降クラッシュキャラはシリーズを重ねるごとに度々声優が変更されていく事になる。

なんでまた、ココだけが変わる必要があるのか?実に不可解である。

それでも今作ではエヌ・トロピーの池田勝さんが健在だから、まだいい。

エヌ・ジン共々セリフはオープニングでほんのちょっとしかないけど。

シリーズ初出演の4人の声優さんは、どうやら皆同じ事務所に所属している(いた)らしい。

今までが凄すぎただけに、どーしても今回のキャスティングが手抜きに思えてしまうのは仕方ない。

 

←クラッシュ・バンディクーカーニバルへ   クラッシュ・バンディクーアドバンスへ→

戻る