クラッシュ・バンディクーアドバンス
ウォンバット的評価
【ストーリー】
のっけから、いきなり『わくせいミニミニマシーン』という都合のいい機械が登場。
コルテックス、いつそんなもん作ったんだ?
マシーンで地球をアメ玉サイズに縮小したコルテックスは、すっかり御満悦。
彼の中では「地球小さくする=世界征服達成」なんだろうか。
まぁ、体のサイズでコルテックスにかなう者がいないのは確かだが・・・。
後の展開は、クラッシュが地球を元に戻すためパワーストーンを集めに行くというお約束のパターン。
【キャラクター】
正義のチームには、クラッシュ、ココ、アクアク、ポーラ。
悪のチームには、ウカウカ、コルテックス、エヌ・ジン、タイニー、ディンゴダイル・・・と、
おなじみのレギュラーメンバーが出演。でも、正直言ってこのメンバーには飽きた。
リパー・ルーとか、ピンストライプとかはどうしちゃったのよ?
今回、ボスの登場順が意外で、ディンゴダイル→エヌ・ジン→タイニー→コルテックスという順番。
これまでの傾向から行くと大体エヌ・ジンはコルテックスの前に来るのが自然だが、
今回は2番目になっている。マンネリの防止だろうか。
ラストでは『わくせいミニミニマシーン』の暴走で悪者4人が合体し、メガミックスという怪物が生まれるが、
いくら暴走中とはいえ、「惑星を小さくする」事を目的とした機械のどこがどう狂えば、
「生物と生物を合体させる」機能が働くんだろうか?
【音楽】
今までの作品に登場した曲をアドバンス用にアレンジしたものが多く、特に目新しさは感じられない。
また、今回コルテックス以外、ボス戦時の曲がバラバラになっている。
ディンゴダイル=エヌ・ジンのテーマ、エヌ・ジン=タイニーのテーマ、タイニー=ディンゴダイルのテーマ
というように。これは意図的なのか、単なる制作ミスなのか・・・真相は謎。
【システム】
クラッシュも流行に乗って、いよいよ携帯ゲーム用ソフトとして登場。
まぁ、ゲームを持ち歩くなんて事はほとんど無い自分にとっては、正直どうでもいいんだけど。
ハードの特性上、ステージの大半は横スクロールだが、
一部にはクラッシュ名物の奥スクロールもあって、しっかり伝統を貫いている。
ただ、これまで真のエンディングを見るにはトロフィーのランクは関係なかったのに、
今作では全ステージで「ゴールド」以上のトロフィーを取らないと、真のエンディングにたどり着けない。
これは、タイムアタックが苦手な自分にはかなり厳しい条件。
おかげでしばらくの間プレイを放棄し、完全クリアできたのは約1年後になってしまった。
【やり込み度】
上に書いた通りタイムアタックでは「ゴールド」入手が完全クリアの絶対条件なので、
やり込み派には丁度いいかもしれない。
でも、自分のような面倒臭がり屋さんは、半分取った辺りで諦めモードに入ってしまうかも。
ちなみにカラーダイヤの入手方法は、今回は比較的お手軽になっている。
ドクロコース内ではなく、ステージの見つけにくい場所にそのままドカッと置かれている感じ。
でもダイヤコースはちゃんとあるので、謎解き要素もそれなりに楽しめる。