クラッシュ・バンディクー 爆走!ニトロカート

ウォンバット的評価

※ここではPS2・GC版を中心に評価しています。

 

【ストーリー】

『レーシング』では1匹のエイリアンが地球に攻めて来るというストーリーだったが、

今回はクラッシュ達のほうが連れ去られ、エイリアンだらけのレース大会に招待されるというストーリー。

そのため「地球」という舞台から離れ、「宇宙」が舞台の珍しい作品になっている。

とはいえ、地球の運命をかけてレースをする・・・という展開は一緒。

エヌ・オキサイドが今大会に参戦するのは分かるが、エヌ・トランスはどういった経緯で呼ばれたのか謎。

また、エヌ・トランスは今回ディンゴダイルとポーラに催眠術をかけるが、

ゲーム中のムービーでは彼らが催眠にかけられる過程が描かれておらず、

さっきまでコルテックスらと一緒にいたディンゴダイルが、いきなりエヌ・トランス側についた状態で現れる。

一体いつ、どのタイミングで催眠にかけられたのかが気になる。

 

【キャラクター】

使用できるキャラクター数は、隠れキャラ含めて16人と、これまでで最多。

アドバンス版ではボスキャラも使えるので、さらに増員の19人が使用可能。

(ただしザム、ゼム、プーラはPS2・GC版にのみ登場)

これだけ色々なキャラが使えると嬉しいが、キャラの個性では『レーシング』にはかなわないと思う。

今回は新キャラが全部で8人と、かなり多いのも特徴。

あんまり新キャラを出しすぎるのも、どうかと思うけど・・・。

まぁエイリアンのレース大会という事で、見慣れない奴らが多いのは当然か。

 

【音楽】

静かな感じの曲が多く、あまり印象には残らない。(音が小さいのも原因かも)

ボス戦で流れる曲も通常のレース時と同じなので、ちょっと迫力に欠ける。

やっぱりボス戦ではボス専用の曲が流れたほうが、気分的にも盛り上がると思う。

ただ、タイトルで流れるクラッシュの新しいテーマソングは、すごくイイ。

「実は地ッ球をーーー救うヒーロー♪」っていう、アレ。

調べてみたらタイトルは『クラクラババン』で、歌っているのは“すわひでお”という方らしい。

『クラッシュ万事休す』にも引けを取らないノリノリな曲で、かなりお気に入り。

 

【システム】

『レーシング』に比べると、ターボコンボがやけに繋げにくい。

ほんの少し壁に触れただけでコンボが途切れてしまうというのは厳しい。

ロード中に見られる挿絵は良かった。

ロードするコースによって何パターンもの絵が用意されているので、暇つぶしには丁度いい。

『レーシング』からパワーアップしたところは、無重力ゾーンに入るとカートが変形するところと、

レースがチーム式になった事で生まれた新システム『チームフィーバー』。

(アドバンス版にはどちらの要素も含まれていない)

特にカートの変形は未来チックで、なかなか斬新なアイディア。

このハイテク機能を加えたためか、コース数は前作の18から13へと減ってしまったが、

コースのボリュームは十分なので、数に関してはあまり気にならない。

あと、細かい点で不満を言えば、スタッフクレジットは『おはなしモード』クリア後に見たかった。

やっぱり頑張ってクリアした後に見るスタッフクレジットというのは一味違うものだ。

GC版は『クラッシュパーティー』というミニゲームをダウンロードできると言うからGC版も買ったのに、

アドバンス版には初めからオマケとしてついていて、少々騙された気分になった。

 

【やり込み度】

『レーシング』同様、『おはなしモード』には数種類のチャレンジが詰め込まれている。

ただしコース数が少ないので『レーシング』より少し物足りなさを感じるかもしれない。

カラーダイヤも1個少ない(黄色ダイヤがない)し、

前作の「4レース合計」が、今作では「3レース合計」になってしまっている。

だが、今回『おはなしモード』はクラッシュチームでプレイするか、

コルテックスチームでプレイするかで楽しみ方が大きく違ってくる。

チームによってムービーが変化するのはもちろん、

そのチームでプレイしなければ登場しない隠れキャラなども存在する。

両チームで完全クリアを目指すとなるとかなりのボリュームになるので、やり込み派も満足。

 

【声優】

声優さんは18人と、これまたシリーズ最多。

しかし「こだわり」という点では『レーシング』に劣っているように見える。何しろ声優の変更が著しい。

『4』でココの声が変わった時から、これは危ういと思っていたけど、案の定やってくれた。

今回のターゲットはエヌ・トロピー、タイニー、ディンゴダイル、エヌ・オキサイド。

ポーラとプーラは鳴き声のみのキャラって事で、まだ許せるんだけど、この4人は・・・。

声はいいんですよ。こっちはこっちで合っているんです。

だけど、やっぱり従来のファンにとっては「昔のままの声優さんで貫き通してほしい!」というのが本心。

まぁ、色々と大人の事情があるんだろうね。ギャラの問題とか。

それにしても、昔のままだったら・・・クラッシュも、もっと愛され続けていたと思うんだけどなぁ。

 

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